過去記事 再度アップ 日本の森が奪われる


奪われる日本の森 
新潮文庫 平成24年8月1日発行
 
 
先日、麻生副総理はアメリカで日本において水の民営化を宣言したとの記事をアップしました。
 
麻生副総理 水民営化をアメリカに約束か?
 
水源地買収に関しての第一人者が平野秀樹氏ということで、著書を購入しました。
 
二人の著者の紹介
1954年生まれ。九州大学卒業。国土庁防災企画官、大阪大学医学部講師、環境省環境影響評価課長、林野庁経営企画課長、農水省中部森林管理局長を歴任。農学博士。現在、東京財団研究員。日本ペンクラブ環境委員会委員。著書に「森林理想郷を求めて」「森の巨人たち・巨木100選」「宮本常一」(共著)など。
 
1946年生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程退学。理学博士。国際日本文化研究センター名誉教授。東北大学大学院科学研究教授。著書に「環境考古学のすすめ」「日本よ、森の環境国家たれ」「山は市場原理主義と闘っている」など。2007年紫綬褒章受章。
 
 
まだ、読んでいる途中ですが、冒頭から、眼を丸くするような事実が書かれています。外資による日本の土地買収は想像を絶する現状です。
 
以下抜粋
 
序章 外資に買収されていく日本
 
 先端企業をもつM&A(合併買収)で外資が狙う動きが相次いでいる。
 標的となるものは様々だ。
 すでに日本上陸を果たしている水メジャーヴェオリア(フランス)は、技術力のある水環境企業・西原テクノサービスの株式の過半を手に入れた。水道インフラの包括管理に不可欠な技術を日本の最先端的な中小企業が持っているからだ。ヴェオリアは目立たない活動を心がけ、しかし着実に環境技術をもつ複数の中小企業を傘下にし続けている。その数は12社に及ぶ。
 
 香港系ファンドは有力航空測量会社を買収ターゲットにしている。
 この企業は、航空機による詳細な測量写真(空撮画像)自治体情報である建物構造と所有名義を重ね合わすことができる不動産データを有している。買収の狙いは、企業が持つ高度な加工技術だろうか。それとも国民の資産情報としての測量データだろうか。こうした国土の国土の基盤情報を外資がにぎろうとしている点について、国交省防衛省など関係省庁は無関心でいられなくなっている。※1参照  
国家の基本要素は国民と領域と主権であるからだ。
 
(※1 地理空間情報活用推進基本法第三条では、「個人の権利利益、国の安全等が害されることのないように配慮されなければいけない」と規定している)
 
 海や山のリゾート資源も外資による投資対象になっている。
 全国のゴルフ場は欧米系のほか、中国、観光を中心としたアジア勢に買収されている。ホテル、スキー場のみならず、資産面で新たな価値が見込まれる物件――農地、森林、水などの天然資源も魅力的な投資資源に映っているようだ。もちろん、いずれも合法的な経済活動である。
 リベラリストは言う。
外資であっても、日本資本であっても関係ない。バブル期、日本が海外でやってきたことは何なのか。ある立場の人たちだけを締め出すことなんてできない」
 しかし、気がついてみたら資産や国土が多国籍化し、日本という存在さえ消えかかってしまう――そんな未来が来ないよう、何かが起きる前に備えておきたい。グローバル化は避けては通れないけれど、全ての分野で例外なく、しかし何の規制もないままグローバル化が盲目的に進むのがいいとは思えない。
 国土が余すところなく買収されてしまえば、主権はどこにあるかわからなくなってしまう日本の私的財産権
(不動産所有権)はおそらく日本一強い。何人も不動産野指摘権利をどこまでも主張できる可能性がある。これらの事情を知悉(ちしつ)した上で、買収を進めているとするならば、深謀遠慮。仮に国家ファンドが主役だとすれば、優れた国家戦略である。かつては武器が領土を奪い、植民地化したが、今ではマネーがそれを可能にしている。
 ある日、窓を開けて裏山を見上げてみたら、見える山という山に見慣れぬ色の国旗がはためいていたらどうだろう?
 我が国に残された有力な資産とは何か。一度冷静になって考えてみる必要がある。
 私たちは、その資産や資源がもつ現在の経済価値の有用性や意義に気づいていないのではないか。
 以下、グローバル化されていく実態を見ていきたい。
 
以上抜粋終わり
 ※赤字は管理人によるもの
 
 
 
>>本はこのあと、日本の土地がどのように買収されいくか、実際の地名をだして詳細に説明が続きます。驚くべき事実に戦慄が走る思いです。この短い序章だけでも、いろんな示唆が含まれてますね。
そのひとつにグローバル化に言及されています。
グローバル化とは・・・?
 
最近は、なんだか、グローバル化が当然のように語られ、さも良きことのように言う人がいますが、そういう人たちは、マスコミ崇拝者です。事実を目隠しされ、グローバル化の正体を知らない人たちだと思います。
私は、グローバル化とは植民地政策の別呼称だと思ってます。日本人はカタカナ言葉に弱い。よく意味もわからないのに、なんか、カッコ良い響きだと感じてしまい、熱狂する。そして、マスコミがあおる。まるで新興宗教の様相に見えるのである。
今一度、立ち止り、その言葉の下で何が行われ、どんな現象が起こっているかを見るべきである。
 
 
 
安田氏の記事も、非常に興味深い記事です。考古学面からの記事があります。
気が向いたら抜粋し、掲載しようと思います。
 
ま、期待しないでください。時間がないかも。
 
まだ他に読む本がありますので、次の本を紹介するかもしれません。
 
 

 
 



>>以上が過去記事。




TPPのISDS条項を日本側から導入する方針になった。





これから、過去記事をアップすることがあると思います。

拙ブログの読者さんは、既にお読みになっている方もおられますが、今一度、一緒に反復していただければ、幸いです。


よろしくです。