思い出のマーニーを観てきました ネタバレあり



ネタバレしますので、

これから観ようと思う人は読まない方がいいと思います。


テレビでトレイラーを観た時の感想は、

「幽霊かな」
「思春期特有の妄想、もしくは理想の自分を投影した幻?」

と思いました。

そして、漫画の
内田善美の『星の時計のリデル』

本の、『ソフィーの世界

みたいな感じかなと思ったのです。

観終わった後は、
そこらへんは予測通りかな、と言う感じです。

異次元と現実の交錯・・・みたいな感じかな。

この二つ知っている人いるのかな・・笑


でも、

結末には驚きました。

予想もつきませんでした。
息をのむラストです。

ただ、もちろん、布石があるのですが、

それは

「原作がイギリスだから?原作でそういう表現があるんだろうけど、日本でその表現はないんじゃない?」と思ったのです。

しかしながら、
この作品、冒頭から突っ込みどころも多く・・・苦笑

冒頭ではないですが、この布石に関しても、
主人公の杏奈の瞳の色を
「よく見ると青が入っていてきれい」と、信子が言うのですが、

白人1と日本人3のクオーターの子供の瞳にブルーが入ることなど、
ほとんど無いと思います。

瞳の色はおそらく、明るいブラウンかヘーゼルか、もしくは、少しグレーが入るくらいじゃないかなと思います。

もし、この時のセリフが
「杏奈ちゃんの瞳って、色がグレーっぽくって綺麗だね」
とか
「明るい茶色で綺麗だね」

だとしたら、ここでピンときたかもしれません。


そして、

杏奈が湿っち屋敷に行くのに、

裸足で水に入り、そのまま歩いて到着した時は、
「ええええええぇえええぇえ???浅いの?

最初足を踏み入れた時は泳いでいくか、腰、もしくは胸辺りまで水にはいるもののと
思ったからです。

そして、帰り、
満潮になってた時

「ええええぇええええ???!!海なのこれ?」

とめちゃくちゃ驚きました。

「海に草は生えないでしょ。。。。」(--;)ってもう、モヤモヤしっぱなし。

帰宅してからもずっとモヤモヤ。

原作がイギリスとはいえ、イギリスだってこんな海ないでしょ・・・・って思いました。
イギリスには湖水地方があって、湖のきれいな地域があります。
家の雰囲気もそのままイギリス風なのだから、

その海は言葉通り、湿地にしてほしかった、でなければ、湖にしてくれればよかったのに、とずっとモヤモヤ。
出てくる鳥も、それって海にはいない鳥じゃない?って思ったし。
海なら海猫かカモメなら雰囲気出ますけど・・・

等と思ってました。

そして、見つけました。そのモデルの地を・・・。
それは藻散布(もちりっぷ)沼

13:17~

思い出のマーニーができるまで 20140727




めっちゃ、マニアックな場所ですな。(--;)

これでモヤモヤもスッキリです。笑


1回目に観た時は、
マーニーが男の子で、杏奈が女の子のラブストーリーのようで、ちょっと、
気持ち悪かったんですが・・・。

まぁ、高校生くらいだと、女子どおし、ベッタリな仲良しになることはありませけどね。

2回目は、違和感なく、観れたので、いいんですけど。

あとは、
彩香が杏奈をマーニーと思うとこ。

なんで、その理由で、杏奈をマーニーと思うのかが違和感ありました。
まだ小学性(?)だからかな。
あんな古い日記を杏奈の日記だと思ったり、その理由が、杏奈がいつも湿っち屋敷を観てたからってのも、
どうかなと思ってしまった。


突っ込みどころ、もう一つは、
最後に畑のトマトの絵が出てくるんですが、
(いろんなカットがでますので、その中の一枚)

葉っぱが朝顔なんですよね。
トマトの葉っぱじゃないのはなんでかな?モヤモヤです。笑


結局2回観ました。

1回目と、結末を知ってから観る2回目は全然違う作品に見えました。

つっこみどころが多かったんですけど、

良い作品でした。


愛されている実感がない高校生のアンナの苦悩。

マーニーが自分の祖母であることと、愛されている確信をもったあとの、杏奈のすがすがしい表情と、高校生らしい明るい行動。

それと、金銭的に恵まれていながら、家族の縁は薄く、寂しいながらも明るく優しいマーニーのけなげで、いい子なとこの対比は素晴らしいなと思いました。

そして、生涯、寂しかったマーニーの人生は、胸を締め付けます。

杏奈には、マーニーの愛情を得て、明るく、愛情溢れる人生を送ってほしいと願うのでした。